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【2024中学受験】早稲田アカデミーの中学入試報告会に行ってきました

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中学受験
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さて、3月に入りこの時期がやってきましたね。

各塾の受験生の受験結果が出揃い、今年度の入試状況や入試結果、傾向と対策などが報告される入試報告会です。

外部の保護者も多く訪れるこの報告会。

それらの情報を知るのはもちろんなのですが、その塾や教師陣の雰囲気や意気込みを知れる機会でもあります。

WEBや資料などで見るのも便利ではありますが、できることなら実際に会場に足を運んで、生の声を聞くのをお勧めします。

年度初め、こちらの気持ちも少しピリッと引き締まります。

本日は、タイトルにもあるように、早稲田アカデミーの入試報告会に行ってまいりました。

会場は、新宿住友ビル地下にある新宿住友ホール。

大江戸線の都庁前駅から直結で便利でした。

今日は東京マラソンの日でもあったので、カラフルなマントに包まれた方々も駅で多く見かけました。

みなさんお疲れ様です。

報告会は午後14時に始まりました。

いただいた資料。

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動画視聴

最初に早稲田アカデミーの受験生のこの一年を振り返る動画が放映されました。

早稲アカといえばの必勝ハチマキを先生も受験生もしていましたが、実際はどうなんでしょう?

最近はもう巻いていないとの噂も聞くのですが・・・

今年度の中学入試を振り返って

教育本部長の方より、今年度の中学入試を振り返ってのお話が1時間近くありました。

ニュースなどでも今年度の中学受験者は減ったと言われていますが、中学受験率は上がっているし受験者は私立中学の定員をはるかに超えている。

厳しい状況であったことは変わらないし、今後もこの状況は変わらないでしょう。

コロナの影響で今の年少さんくらいからは一気に子供の数は減るようですが、受験率は上がるのではないか。

コロナの影響で自宅から近くの学校だけを受験したり、感染予防のため埼玉千葉の前受けをしないケースも多かったが、今年はコロナ前の状況にほぼ戻り、出願校の平均は7.87校、受験校の平均は5.99と多かった。

午後入試も増えて、2月1日午前を受ける子の7割は午後も受けている。

2月2日で5割、3日で4割ほど。

2月1日から3日の間に合格を勝ち取りたい短期決戦思考の家庭が多い。

またコロナが終わり、面接が復活した学校も多い

面接は順番により終わる時間が読めないので、午後入試の時間や学校までの距離に気をつけましょう。

今年特に注目を浴びた学校は、埼玉県所沢市に誕生した開智所沢中等教育学校。

定員240名と一年目にしては多く、受験者は5420人にも上った。

一方で首都圏で34校ある公立の中高一貫校は年々受験者が減っている

東京では10校で受験者が6000人ほど。

適度な倍率には落ち着いてきてはいるが、決して楽な戦いになったわけではない。

受験者が増えている私立中の要因を三つ。

①進学実績、学校の設備が良い

②学校改革をしている、共学化や国際化

③高大連携、付属化、系属化

特に増えたのは、

駒場東邦(東大や医学部への進学増えている、先生の面倒見が良い)

早稲田(新校舎、教育内容充実、東大推薦3名合格)

順天(北里大との連携)

横浜双葉(入試日が増えた)

香蘭(立教大への推薦枠増えた)

女子校と理系大学との高大連携が増えている

また偏差値50前後の学校の受験者も増えていて、学校選びが多様化している。

学校選びは迷うところではあるが、多感で思春期で人格形成される大事な時期、我が子が6年間笑顔で過ごせる学校を見つけてほしい。

またいわゆる伝統校も、昔ながらの伝統教育を守っている学校と、時代に合わせて改革している学校とあるので、何度も足を運んでみてほしい。

今はどの学校のホームページもわかりやすくよくできているが、やはり設備、在校生や先生の雰囲気、匂いなど実際に行ってみないとわからないことも多々ある。

早稲田アカデミーの受験生の合格実績は、資料は頂きましたが、それほど多くは語られませんでした。

ただ、御三家の合格数は昨年の468名から増えて今年は540名だったそうです👏

国語

各教科担当者より、各教科の傾向と来年以降の対策についてお話がありました。

国語は、直近2年以内に発表・発刊された作品からの出題がおよそ50%に上るそうです。

これから読書をするのときには、新しめの作品が良さそうですね。

そして出題のテーマは、近年定番となっていた『コロナ禍』を背景にした作品は大きく数を減らしました。

説明的文章では『コミュニケーション』『哲学』、文学的文章では『人間関係・他者理解』『葛藤・挫折』といった普遍的テーマが目立ちました。

特に今年度の入試の代表的な作品は、村上雅郁さんの【きみの話を聞かせてくれよ】で、駒場東邦、立教女学院、横浜雙葉などで出題されたそうです。

また上記の定番のテーマ以外の時事的なテーマではジェンダーに関するものが多かったそうです。

また大学共通テストの影響を受け、複数の文章を用いた問題も今年も健在でした。(市川、筑附、芝浦柏など)

記述力の鍛錬は難関校合格には不可欠。

やみくもに書くのではなく、落ち着いて問題文をよく読み、何を聞かれているのかを掴み、必要な情報と文字数を設計することが大事

また近年難化しているのが記号選択問題。

本文と丁寧に照合しながら根拠を持って選ぶのが大事。

近年では、画像や表などを用いた読み取り力や判断力を求める出題、作文型の思考力や表現力を求める出題も増えている。

受験生の語彙量を問う出題も定番化。

普段から親子での会話を大切にし、いろいろな言葉を使って会話をしてほしい。

算数

算数は学校によって難易度、試験時間、出題分野、形式など様々であるが、その中でも共通して言えることは、算数が最も合否に影響を与える教科であること。

算数の入試は

①基礎力を問う問題

②習熟度を問う問題

③学校ごとの特色ある問題

で構成されている。

計算問題では分数分解を用いた出題が目立ち、文章題では仕事算の出題が目立った。

③の特色問題はバラエティに富んでいて、純烈と組み合わせの違いを説明する問題、選択問題、複数のグラフや表から読み取る問題、公式の説明、算数オリンピックで見られるような一見単純そうだが突破口の見えない平面図形の問題など。

対策としては、

普遍的に求められる力・・・正確に効率よく計算する、知識・技術を身につける、条件の可視化・正確な作図

今後求められる力・・・自分の考えを表現できるようにする、正確に情報を読み取る、データの分析と検証

社会

社会は、常に世の中の流れを反映している教科である。

今年はアフターコロナということで、コロナの話題はかなり減少した。

今年多かったトピックは

①地球環境問題とSDGs

中学入試の定番。地球温暖化、地震、川、についてなど。

②教育に関する問題

インターネット、AI、チャットGPT、大学共通テストについてなど。

③労働に関する問題

リモートワーク、ユーチューバー、トランスジェンダーについてなど。

④日本文化に関する問題

インバウンド、日本の行事、観光地についてなど。

来年以降増えそうなのは

①自分の意見や考えをまとめる問題

生徒の知識だけではなく思考力を評価したい、今後変わりゆく大学入試にも対応させていきたいという先生方のメッセージが強い。

②新紙幣に関する問題

2024年発行の新紙幣について。

紙幣の人物と業績だけでなく、貨幣の歴史や変化、今後普及されると思われるデジタル通貨についても。

株式や新NISAについても概要を押さえておくと良い。

③政治力・軍事力に関する問題

アメリカ・インドネシア・ロシア・メキシコで予定されている大統領選挙について。

ロシアウクライナ問題など。

④周年問題

2024年は中尊寺金色堂ができてから900年→仏教や平安時代の出題が多いかもしれない。

2025年は終戦から80年→太平洋戦争に関する問題。

能登半島地震や北陸新幹線延伸で、北陸地方の出題が増えるかも。

理科

長くなりましたが最後に理科です。

今年度は関東大震災から100年ということもあり、地震、火山、台風などの自然災害に関する出題が多かった。

またコロナをはじめとした感染症に関する出題も多い。

あと目立ったのはアルテミス計画に関する出題、猛暑・暑さ対策に関する出題など。

来年度に向けて

①基本知識の定着と精度の向上

②データを読み取り考えて解く力

③2024の時事的なテーマ

御嶽山噴火から10年→火山、自然災害

8月に見られる惑星大直列、12月に見られる土星食、海王星食、スピカ食。

2025年をピークとする太陽フレア。

定番となりつつあるSDGsに関する問題。

2025年は氷河の保護の国際年、知床半島や富岡製糸場の世界遺産登録から10年、広島長崎原爆投下から80年など。

拙い文章で申し訳ありませんが、伝わりましたでしょうか。

こちらの冊子には、主要な学校の出題分野が一つ一つ細かく載っていました。

早稲アカというと熱血!イメージが強かったので、入試報告会ももっと熱い雰囲気なのかと思いきや、淡々とした感じで終わりました。

また他の塾の報告会もレポートしますね😆

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