先日、千代田区立九段中等教育学校の学校説明会に行ってきました。
SAPIX主催で、代々木にあるSAPIXのホールで行われました。
ちなみに通算、文化祭5校(武蔵、麻布、開成、本郷、芝浦)、オープンスクール 2校(明大中野、海城)、見学会2校(芝浦工大・立教池袋)、説明会27校(芝・芝国際・市川・東邦大東邦・麻布・立教池袋・成城・中附・小石川・広尾・芝浦工業・駒場東邦・本郷・早実・攻玉社・早稲田・巣鴨・明大明治・高輪・都市付・順天・両国・日大豊山・白鷗・明大中野・青陵・九段)です。
小4の息子が実際に学校に足を運んだのは、武蔵、麻布、明大中野、芝浦工大、立教池袋、海城、早稲田、開成、本郷です。
ほとんどの説明会の様子は記事にしているので、中学受験カテゴリーから飛んでみてくださいね☆
(順天と両国と日大豊山と明大中野の説明会の記事はまだ書けてません・・早めに頑張ります。)
九段中は5年ほど前に文化祭に一度訪れていますが、時間が経っているのと、校長先生も変わられていて、ますます進化しているなと感じました。
拙い文章ではありますが、記録に残させていただきます。
学校選びの参考になりましたら幸いです。
九段中等教育学校の概要
東京の中心である九段下駅からわずか徒歩3分。
飯田橋からも10分ほどだそうです。
近くには法政大学、日本歯科大学、暁星学園、白百合学園、和洋九段女子校などの教育機関やフィリピン大使館、日本武道館、靖国神社など。
とても落ち着いた環境の中にあります。
説明会の内容
●SAPIXの先生のお話
・都立ではなく区立の中高一貫校のため、都立に比べて柔軟な教育内容、特殊な教育内容がある
・千代田区民とそれ以外の生徒で募集が分けられている
・来年から男女枠がなくなる
・国際教育やICT教育に力を入れている
●野村校長先生のお話
九段に赴任されてまだ2年目。
以前は東京都の教育庁に16年間お勤めされていて、新しい都立の学校の立ち上げや、教育内容向上に向けた取り組みに関わられていたそう。
具体的には、
・白金高輪駅前に開校予定の都立新国際高校の立ち上げ
理数と国際教育に特化した学校で、開校は令和9年か10年ごろの見通し
白金の土地に2万平方mの校舎とはびっくりです
・昨年開校した立川国際小中高一貫校の立ち上げ
一年目の入試の倍率は30倍ごえだったそう。
小一からカリキュラムに英語があり、英語の時間は小中の9年間で1000時間も他の公立の学校よりも多いそう。
そして校長先生としては、葛西南、富士高付属に続いて3校目、13年目だそうです。
★先生の数が多い
都立の学校に比べて、数十人先生が多いそうです。
そして新規採用の教師はとっておらず、全員経験者だそう。
中学の3年間は各クラス担任が2人。
そして驚いたのが、全ての教科において少人数、習熟度別の授業を行なっているそう。
ネイティブの正規の先生もいます。(都立には正規はいない)
★充実した学校設備
教室が多く、先生も多いので、クラスを分割して授業をすることが可能。
天文台、理科室6個(都立は4個)、国際交流室が広い、温水プールあり、特別教室にも冷暖房完備。
法人九段の施設が使える。(稲城に宿泊施設・体育館・グランド、と勝浦に宿泊施設あり)
★特殊な教育内容と海外大への道
分離横断型のリベラルアーツを取り入れている(海外では主流)
探求、国際教育、理数教育に力を入れている。
6つの海外大学と提携、指定校推薦もあり。
一年:TGG
二年:福島のビリティッシュヒルズ
三年:オーストラリアホームステイ
五年:シンガポールで大学生と交流、企業訪問など
希望者:アメリカ、イギリスの短期留学あり
全員参加のオーストラリアとシンガポールいいですね。
都立の小石川と行き先が同じですね。
★整っているICT設備
GIGA端末、サーフェス、マイクロソフト365。
都立では個人負担3万の学校が多いが、九段では全員無料で貸与される。
Wi-Fiのない場所でも1ヶ月20GB使える(千代田区負担)
★行事
体育祭
九段祭
遠泳
クロスカントリーなど
★九段自立プラン
学年プロジェクトとキャリア教育により、社会で活躍するために必要な力を身につけていく。
令和5年度には、最先端教育プログラム開発検討委員会が九段に設置されてそうです。
理数教育にについて、グローバルリーダー教育について、STEAM教育について、アントレプレナーシップ教育について、ICT教育について、話し合って開発していくそうです。
ちょっと詳しいことはよくわからないのですが、今後のカリキュラムがさらに進化していきそうな予感ですね。
★学校生活について
生徒は朝8時に登校。早い!
半分が千代田区民なので、早い登校が苦じゃない子も多いのでしょうが。
朝学習があり、1時間目の授業は8:25〜。
毎週土曜日授業あり(都立・区立で唯一だそう)
自習室は夜20時まで使える
放課後や夏休みの講習も充実
中学生はおいしい給食あり、高校生はお弁当持参、購買利用も可能
★適性検査について
適性検査の答えは一つとは限らない。
学校の学習を大切にすること、仲間を大切にすること、物事について深く考える癖をつけること、日々の生活の中で疑問を持ち探ることが大事。
サピックスの先生より、6年夏まではサピックスのテキストに一生懸命取り組み、秋から適性検査の過去問に取り組むこと、サピックスに提出すれば添削しますとのお話もあり。
まとめと感想
元教育庁にお勤めだった野村新校長を迎え、さらに進化していた九段中等教育学校。
教育庁時代のノウハウも活かしつつ、今後の変化も楽しみですね。
全体的に感じたのは、千代田区ならではの潤沢さ。
先生の数にしろ、区負担の20GBにしろ、区政の余裕を感じます。
区立唯一の中高一貫校ということもあり、学校の対応の柔軟さは魅力的です。
また驚いたのが、学校みスマホ持ち込みOKはもちろん、授業中も使っていいそうです。
だってスマホで調べた方が早いことも沢山あるでしょと、校長先生。
そして、スマホとタブレットの2台使いで、調べ物の効率もアップだそうです👏
学校でも自由に使えるからこそ、生徒たちのモラルも試されますが、きっと問題がないからできることなんでしょうね、素晴らしいです。
そして区立なので学費はとっても良心的で、海外研修代を入れても、6年間で170万円ほどです。
・区立中高一貫校に行きたい
・共学がいい
・制服はセーラーがいい
・充実した施設で少人数の授業を受けたい
・6年の間に2回以上海外に行きたい
・学費を抑えたい
・九段という落ち着いた環境で6年間を過ごしたい
そんな生徒さんにおすすめです。
我が家的には、プログラミングが盛んな印象がなかったのが残念ポイント。
ICTも充実しているし理数にも力を入れているので、実際はプログラミングもやっているとは思うのですが。
ちなみに部活には、マルチメディア同好会がありました。
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